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2020.03.23

福島県と株式会社パスファインダーが産業人材育成で連携協定を締結

 

福島県(内堀 雅雄知事)と株式会社パスファインダー(代表取締役 室屋 義秀)は、2020年 3月23日(月)に、『福島県と株式会社パスファインダーの産業人材育成に係る連携協定』を締結いたしました。

本協定は福島県と株式会社パスファインダーが相互に連携をすることにより、それぞれの資源を有効に活用した協働による活動を推進し、福島県の産業人材育成の質向上に資することを目的として締結したものです。福島県が産業人材育成の分野において民間企業と協定を締結するのは今回が初めてとなります。

本協定により、福島県における、より一層の創造的人材育成活動に取り組んでまいります。

 

<福島県と株式会社パスファインダーの産業人材育成に係る連携協定の概要>

1.協定の名称:福島県と株式会社パスファインダーの産業人材育成に係る連携協定

2.協定締結日:2020年3月23日(月)

3.協定に基づく連携事項

(1)航空宇宙関連をはじめとした、ものづくり教育・訓練の充実に関すること

(2)指導者の資質向上に関すること

(3)協働による活動の周知・広報に関すること

(4)その他、次代を担う産業人材の育成の質向上に関すること

 

<コメント>

福島県 商工労働部長 金成 孝典(かなり たかのり)

本日、株式会社パスファインダーと福島県が産業人材育成に関する協定を締結できたことを非常にうれしく思っております。

震災と原発事故から九年が経過いたしました。この間、県民の皆さんの懸命な御努力と国内外からの温かい御支援により、インフラや拠点施設の整備進展、工業製造品出荷額が震災前水準を回復、さらには、国家プロジェクトである福島イノベーション・コースト構想の具体化など、県内各地で希望の光が一層の強まりを見せてまいりました。

こうした、復興の流れをより確かなものとし、福島の力強い創生を推し進めていくためには、産業の振興がきわめて重要であります。数ある産業の中でも、航空関連産業は、世界的な航空需用の拡大に伴い、市場が成長しております。福島県でも様々な施策により更なる航空関連産業の集積・育成を進めているところです。

今回の協定締結を機に、パスファインダー社と福島県の人材育成に関するノウハウを共有することで、県内における航空関連産業の人材育成がより活性化し、多くの産業人が県内で活躍していただくようになることを期待しております。

 

■株式会社パスファインダー 代表取締役 室屋 義秀(むろや よしひで)

今回の協定締結によって、福島県の産業人材育成の分野で我々が協力させていただけることを 非常に嬉しく思っております。

パスファインダー社としては、2019年から、小学3年生から中学2年生までの子どもたちを対象として、航空をテーマに、どうやって物事を達成していくのか、そのプロセスを学んでもらう 「空ラボ」という取り組みを始めたばかりでした。

まずは航空への入口として、小中学生たちに航空に興味を持ってもらう基盤を作った後、子どもたちが進学して、最終的に社会人になって羽ばたいていく中で、その間にある大事な「人材育成」という分野で、福島県と協働できることは我々にとっても非常に夢のある事業です。ここで育った人材が、また新しい産業を興し、福島を支えて行く人材になっていく、少しでも力になれればと思います。

 

■福島県と株式会社パスファインダーの産業人材育成に係る連携協定の概要

○福島県での航空宇宙関連産業について

福島県には、ジェットエンジン部品工場があり、その関連部品の製造・加工技術を有する企業が立地しています。また、小惑星探査機「はやぶさ」とその後継機「はやぶさ2」の製造に関わった企業も立地しています。

 

○県立テクノアカデミー

職業能力開発校と職業能力開発短期大学校を併せ持つ施設で、機械、電気・電子や建築など、幅広い分野について、実践的なものづくり技術を学ぶことができます。近年では、航空宇宙関連産業、ロボット関連産業や再生可能エネルギー関連産業で活躍できる人材育成も行っています。